私の看護観の一つとして、1対1の看護ケアの提供を行うことで「より手厚く、より慎重に、そしてより人間愛を感じたケアの提供ができる」というものがあります。訪問看護はまさしくその髄たるもので、利用者様のお宅で、1対1という関係性の中、そこでは自分が唯一の医療者という信念と自覚をもち、利用者様の様子を五感をフル活用して丁寧に情報収集、アセスメントをします。その中で、小さな「いつもと違う事」を感じ、それが「大きな異常」の早期発見につながった事や、体調不良の利用者様を毎日訪問し、回復した際などは、訪問看護のやりがいを感じます。利用者様だけでなく、ご家族様との信頼関係の構築も重要です。ご家族様の様々なエピソードに一緒に一喜一憂できることなど、看護師以上家族未満な立ち位置も、訪問看護ならではの魅力だと思います。